たった今、冬の冷たい風を切り裂きながら、非電動ママチャリで1〜2時間の配達をこなして帰ってきたところだ。
太ももはほどよい疲労感を感じ、冷気を吸い込んだ肺はまだ少し熱を持っている。
だが、その強烈な物理的疲労感の中でシャワーを浴びている時、最高に痛快な真理が脳内にストンと降りてきた。
スピリチュアルな連中なら「ついに宇宙の叡智(アカシックレコード)にアクセスしましたね!」と涙を流して喜ぶところだろうが、んなわけない。
単にペダルを死ぬ気で回して、脳の毛細血管まで酸素と血流をドバドバに送り込んだ結果、ポンコツな脳みそのキャッシュがクリアされただけの「ただの生理現象(物理)」だ。
だが、その血流のバグが生み出した真理は、時に世間の真面目な人間が聞いたら発狂するような破壊力を持っている。
今回は、世間が口を酸っぱくして言う「現実を見ろ」「社会に適合しろ」という説教が、いかに滑稽で、いかに【究極の現実逃避】であるかという、身も蓋もない証明をする。
■ 「Aさんの評価」と「太ももの筋肉痛」、どっちが現実か?
多くの人が勘違いしているが、「会社」も「常識」も「世間体」も、物理空間には一切存在しない。
それは人間の脳が勝手に共有している、ただの概念(データ)だ。
簡単な例え話をしよう。
あなたの職場にいる「Aさん」という人間。ある人は彼を「良い人だ」と評価し、別の人は「苦手だ(嫌いだ)」と評価する。
同じ人間を見ているのに、観測者の解釈によってコロコロと姿を変える。昨日まで「常識」だったものが、ネットで炎上すれば今日には「非常識」になる。
そんな、見る角度で姿を変えるような曖昧なホログラムを、どうして「現実」と呼べるだろうか?
それは単に、人間が作り上げた「巨大で低解像度な仮想現実(VR)」に過ぎないのだ。
では、本当の「現実」とは何か?
私がママチャリで激坂を登り、太ももの筋肉が悲鳴を上げている時の「痛い」という感覚。 あなたが満員電車に乗る直前、胃の奥がギューッと締め付けられる「苦しい」という感覚。
これらは、あなたがどうポジティブに解釈しようが、誰がどう言いくるめようが、絶対に「痛い」であり「苦しい」のだ。
1ミリの解釈の余地もない。
今この瞬間、あなたの肉体が感じている「本能、痛み、空腹、衝動」という一次データのみが、この宇宙における唯一絶対的な物理現実なのである。
■ 社会適合=自らの肉体(現実)からの逃避
さて、社会に適合するとはどういうことか。
それは、自分の肉体が発する「行きたくない」「やりたくない」というアラート(現実)を、「でも社会人だから」「お金のために」という理屈で強制的にミュートにする行為だ。
つまり、社会適合を目指す人間は、立派なのではない。
自分の本能という「圧倒的な現実」と向き合う恐怖から逃げ出し、社会という「誰かが作ったVR空間」に引きこもっているだけの現実逃避者(ネトゲ廃人)なのだ。
もしあなたが、社会に適合しようとして心を壊し、うつ病や適応障害を経験したことがあるなら、絶対に自分を責めてはいけない。
あなたが壊れたのではない。社会という「バグだらけのVRゲーム」に無理やりログインし続けた結果、あなたの肉体(ハードウェア)が「これ以上、偽物の現実(VR)を処理し続けると本体が死ぬ」と判断し、強制シャットダウン(エラー出力)を実行しただけだ。
それは、動物として極めて正常で、優秀な防衛機能である。
壊れているのはあなたではない。
自分の心臓の音すら聞こえなくなるまで本能をミュートにし、VRの中で「立派な社会人」のスコアを稼ぎ続けている彼らの方だ。
■ 「我慢」というVRが、日本の低賃金を生み出している
よく「日本の賃金は安すぎる」「会社が搾取している」という嘆きを耳にする。 だが、厳しい物理的真実を言おう。賃金が安い根本的な原因は、経営者だけにあるのではない。
自分の肉体の悲鳴(現実)をミュートにし、劣悪な環境でも「社会人だから」というVRの理屈で我慢して働き続ける、従順な人間たちが大量にいるからだ。
経営者(システム)からすれば、安い給料でも「自己責任」「我慢が美徳」というVRゴーグルさえ被せておけば、文句も言わずに稼働し続ける便利なパーツがいくらでも手に入るのだ。これでは賃金が上がるわけがない。
もし、すべての人間がVRからログアウトし、自分自身の感覚(現実)を見つめて行動したらどうなるか? 「こんなゴミみたいな環境と給料で、俺の命と肉体をすり減らせるか」と、全員が本能のままに職場を物理的に放棄する。
そうなれば、社会はどうやっても回らなくなり、企業側は「生物としての人間」を動かすために、自ずと賃金を上げざるを得なくなる。
つまり、世間の人間が「社会に適合」しようと必死に我慢を重ねる(=現実逃避する)こと自体が、自分たちの首を絞め、労働価値を底辺まで引き下げる最大の要因なのだ。
■ 社会不適合者こそ現実を真正面から捉え「生きている」という事実
私は、10代の時点で社会(VR)に適合することを諦めていた。その代わり、自分の肉体感覚(現実)にだけは嘘をつかないと決めたのだ。
だからハナから大学受験などしなかったし、ひたすら音楽の道を突き進んだ。日本という国に強い違和感があったから海外に渡った。
もちろん現地語なんてわからなかった。英語もほとんどできなかった。
だけど、自分の感覚が「行きたい!行くしかない!」と言っていたからそれに従っただけだ。
自分に合った食事法を探すときもそう。テレビの健康情報通りにやっても全く元気にはならなかった。三食しっかりバランスよく食べてるのに疲れて疲れて仕方がなかった。
だけど、自分の感覚に従い「お腹がすいたら食べる」を実践したら全く違う真実が浮き彫りになった。
体が軽い。頭の靄がすっきり晴れる。アイデアも湧く。言葉が溢れだしてくる。
もし、常識という名の「非現実」を信じていたら、こういうブレイクスルーは絶対に起きない。
「社会不適合者」で大いに結構。
我々は、嘘っぱちのVRからログアウトし、重力と摩擦が支配する「本物の現実(泥の中)」を歩き始めた先駆者なのだ。
社会のルールなんてガン無視だ。物理法則(てめえの肉体)にのみ従って生きる。

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