このページを開いたということは、わたしの発信やこのブログの成り立ちに対して、何らかの疑問や違和感を抱いたのだと思う。
ここでは、なぜわたしが自ら商品を派手に売ることをせず、アスファルトの上で自転車を漕いでいるのか、その理由を簡潔に記録しておく。
「頂上の虚無」と、売る技術
わたしはかつて、歩合制営業の世界で、相手がどこで興味を持ち、どの言葉で動くのかを観察し、トップセールスになった。無料の体験で人を集め、何度も足を運んでもらえる状態をつくり、時間をかけて信頼関係を築いたうえで、最後に高額な商品を販売する。今の言葉で言えば、ローンチの原型を路上でやっていた側の人間だ。成績も出していた。
だが、そのやり方で成績を伸ばし続けた先に残ったのは、吐き気がするほどの虚しさだった。
誤解しないでほしいのだが、わたしは「売る技術」を知らないからこの道を選んだのではない。知っていて、あえて使わないことを選んでいる。
だから、感情労働のないフードデリバリーを選んだ
誰かの感情をコントロールし、承認欲求を煽って小銭を稼ぐような退屈なゲームは、もう二度としたくない。人間の醜い自我(エゴ)を相手にする「感情労働」に、私は完全に飽き絶望したのだ。
だからわたしは、今のライスワーク(生活費稼ぎ)としてフードデリバリーを選んだ。そこには感情労働が一切ないからだ。
アプリの指示を見て、店で商品を受け取り、注文者のところへ届ける。笑顔も、説得も、共感も必要ない。
自転車で走り、配達を終えた分だけ報酬を受け取る。私にとってそれは最も純粋で、美しい労働だったのだ。
付け加えておくと、わたしは「配達員である」ということそのものにも、自己を重ねてはいない。
プラットフォームの規約は変わるし、悪意ある一件の通報だけでアカウントは簡単に止まる。評価がどれだけ高くても、継続は保証されない。
だからこの仕事を、自分の固定した職業や肩書きとは考えていない。今の生活費を得るために使っている仕事の一つである。
だから、ローンチも封印している
一気に有名になり、顔を出し、名前を売り、一撃で稼ぐ発信者がいる。そして同時に、そのうちの何人かがすでに炎上し、撤退し、かつての発言を掘り返されて叩かれている姿も、誰もが思い浮かべられるはずだ。
ローンチは、一度に大きく売ろうとするほど、買い手の期待も大きくなり、販売後の批判や反発も強くなりやすい。
ローンチの本質は単純だ。時間をかけて作った信頼を使い、一度に大きく売る。販売後は、次の商品を売るために、再び集客と信頼づくりが必要になる。
永久に走り続けることが前提の設計になっている。
返金、批判、炎上。一撃型の発信者は、その反動を顔と人格で受ける。登り方が急なほど、落ち方も急になる。
だから無限の波紋は、あえて地味なマネタイズに抑えている。煽らない。締切や限定で追い込まない。信頼を一括換金するローンチはやらない。
欲しい人が、欲しいときに、自分の判断で買える場所に置いておくだけだ。値段は中身で決める。売り方で吊り上げることはしない。
効率だけを見れば、明らかに悪い。売る技術を持っているのに使わないのだから、なおさらだ。だがこの設計では、信頼を換金しない。
わたしが優先するのは、記録を続けることである。その結果として少額の収益が発生すればよい。毎回大きく売る方法を取らないため、そのたびに信頼を使い切ることもない。
付記
もしこのブログの発信の中に、多少の商業的な色を感じることがあれば、それは無限の波紋というプロジェクトを、生きている限り継続していくための、実務的なコストを賄うためのものだと思ってほしい。ただそれだけの理由であり、それ以上の意味はない。
この方針のまま、無限の波紋へ資本を投下する窓口はこちら。
⇒資本投下について